Works

 

■住宅建築

 住吉の家

 北野の家2

 北野の家1

 黄金の家

 恵南の家

 西野の家

 本町の家

 桜町の家

 相生の家

 東区の家

 あいの里の家

 江別の家

 千歳の家

 駒場の家

 八軒の家

 北柏木の家

 恵庭中央の家

 赤平の家

 中の島の家

 ヤマモミジのある家

 

■その他の建築

 タカシマファーム

 With House 北12条

 Castle Spa

 島松寺庫裡

 いちえ

 

八軒の家

 
 
     
   
 
 
                   
 
 

竣工年 :1998.12

所在地 :札幌市西区八軒

建物用途:住宅

構造規模:木造+RC造

建築面積:73.01m2

延床面積:118.21m2

 

外部仕上 屋根:ガルバリウム鋼板

     外壁:ガルバリウム鋼板、コンクリート打放し

     建具:木製断熱ドア、木製断熱サッシ

内部仕上 床 :ナラフローリング、150角タイル

     壁 :コンクリート打放し、EP塗装

     天井:コンクリート打放し、構造用合板+梁現し

周りにアパート、マンションや戸建て住宅が混在している古い住宅街の40坪の敷地に建つ小住宅である。将来的に隣地にマンションが建つことが予想されるため、敷地の中である程度のプライバシーを確保しながら、外部空間と内部空間が融合することを考えた。光を取り込むために2階に居間、食堂、台所とつなげたオープンな空間を設け、ガラス屋根のかかるテラス、そしてオープンなテラスと続き、外部階段で庭とつながっている。それらを媒体にして自然を取り込む構成となっている。

北海道としては敷地が小さく、間口は狭いが細長く伸びた敷地の奥へ続いていくプランを意図した結果、伸びやかな空間構成となった。それぞれの空間の単位は小さいが、空間のつながりをうまくつくることで、空間の広がりやのびやかさを出している。テラスや庭の周りには板壁や木ルーバーが設けられ、木ルーバーを通して光や風が入る柔らかな空間をつくり、なおかつプライバシーを確保している。1階を鉄筋コンクリート造の外断熱構造とし、2階は木構造とした混構造を採用した。コンクリートの床、壁、天井は熱容量が大きく、温度変化の少ない個室環境を作り出している。2階はコンクリートの床スラブに床暖配管を布設し、さらに太陽光の恩恵も熱にかえ蓄熱させ冬の室内環境を快適にしている。

小さいながらも豊かな内部空間と外部空間を持った作品となった。

「住宅建築」2000年10月号掲載

Copyright (C) 1991-2008 SPACEWRAP All rights reserved.

inserted by FC2 system